はじめに、全ての野球・ソフトボール選手にとって
戦略的にS&Cプログラムを実施する際、
1年間を複数の期に分けてトレーニングをしていきます。
それらの期とは、
①準備期
②第一移行期
③試合期
④第二移行期
と言ったり、
他にも、
①オフシーズン期
②プレシーズン期
③インシーズン期
④ポストシーズン期
と分けることがあります。
トレーニングを、調整⇒試合⇒再調整というように、
循環するものとして考えます。
■準備期
準備期には、獲得したいトレーニング目標に応じて、
筋肥大、持久力、基礎筋力、筋力・パワーなど段階を組み込むことが可能です。
特に基礎筋力を強化し、筋力とパワーの強化を究極の目標としています。
そして、次の期の第一移行期に備えることです。
それにより、新シーズンの開幕に向けて、選手の準備を最高の状態に持っていくことが可能となります。
コンディショニングの専門職は、オフシーズン期とプレシーズン期を利用して、
野球のパフォーマンスを高める動作スキルおよび筋力の向上に重点を置いた、
S&Cプログラムを作成し、実施する場合が多くあります。
あらゆるパフォーマンス向上プログラムは、
関節の安定性および関節運動の評価と向上に基盤を置くべきです。
この基盤を足がかりとして、ケガの予防と筋力のさらなる向上を試み、
より高強度のトレーニングを実施できるように
複雑な動作パターンへの進みます。
アプローチを急ぎ、不適切に進めて行っていると、
最高にパワフルな選手でさえ非機能的な動作パターンに陥り、
ケガのリスクを高める恐れがあります。
従来の概念も新しい概念も検討し、常に進化する理論やテクニックに関して、
いつ、何を、どのような目的で利用し、組み合わせるかを理解することが、
優れたS&Cプログラムの作成にあたり、
バランスの取れた年単位のアプローチを行うためのカギになります。
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